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2025/08/04 17:12

伊達政宗お抱え刀工について

塩竈神社には歴代の仙台藩主から太刀が奉納されています。

糸巻太刀の外装とともに現存する刀身は計35振。

現在は塩竈神社の藩主奉納太刀として宮城県の文化財に指定されています。

これらの刀身は伊達家に召抱えられて代々作刀を行った『お抱え刀工』によって製作されました。



ここではお抱え刀工を少し紹介したいと思います。

国包(くにかね)

本郷国包家は仙台藩の刀工を代表する系統です。

特に慶長16年(1614年)に伊達政宗によって召抱えられ初代・源蔵は名工として知られています。

その作風は柾目の鍛えに直線的な直刀の刀文を主とした『大和伝』(やまとでん)と呼ばれる作刀流儀によるものです。

『山城大喙』を受領した初代、二代の吉右衛門(山城守』3代目の源次郎以降13代目の英助までお抱え刀工として代々勤仕しました。

『藩主奉納太刀』には11代の三之助国包と12代源兵衛国包による作品計3振が含まれます。

家定(いえさだ)

 

木村家定家の初代清三郎家定は明暦元年(1655年)に2代目伊達忠宗が瑞鳳殿に奉納した脇指に彫刻を施していますが出自ねど詳細はわかっていません。

 

2代目家定は京都の伊賀守金道に入道し『雅楽助』と称しています。

 

享保頃3代清兵衛家定から4代清之丞家定に仕えましたが、賭博の罪に連座して4代家定が召し放ちとなった為この系統は断絶しています。

 

『藩主奉納太刀』には2代から4代までの作品計5振が含まれそのほか2代家定が自ら奉納した脇指1振、2代家定作の剣1振が奉納刀に見られます。

 

塩竈神社、瑞鳳殿など伊達家ゆかりの場所に行った際太刀があったら誰の作った太刀かななんて思いながら見るとまた楽しいと思います。

 

また太刀や甲冑を探しに出かけたいと思います。

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