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2025/08/09 13:58
伊達家には数種類の家紋がありますが、もっとも知名度の高い家紋といえば『竹に雀』。
仙台のお土産やバス停の屋根などに画かれています。
この家紋、もともとは上杉家から拝領したものです。
それも伊達成実の父伊達実元が越後守護の上杉定実に婿養子として送られることとなりその時の引出物だそうです。
そして、定実の「実」を賜って上杉実元と名乗る予定でしたが・・・
輝宗の父晴宗は実元の為に有力な家臣を随行させることを知りこれに反発。
政宗の曾爺ちゃんの稙宗と政宗の爺ちゃん晴宗が争うようになってしまいます。
これが稙宗と晴宗が争った天文の乱の原因になってしまうのでした。
実元は稙宗に従って戦いましたが、稙宗が敗れ幽閉されます。
伊達実元は晴宗が家督相続すると晴宗に仕えました。
そして伊達政宗の家臣へ。
実元の嫡子成実も政宗の右腕として活躍していくのでした。
この時実元が上杉家へ行っていたら伊達成実は長尾家、または上杉家へ行っていたかも知れません。
伊達実元は本家でも竹に雀の家紋を使っていいよいう事で伊達家本家でも『竹に雀』の家紋を使用する事になったのでした。
引き出物で貰ったものはご破算になって返さなくてもよいのでしょうかね。
戦国時代初期では権威や象徴などあったほうが政治的にも有利だったんでしょうか。
少しでも利用したいと思ったのでしょうね。
伊達成実ファンとしては実元が伊達家に残り、成実が政宗と虎哉禅師のもとで修行して活躍して良かったです。