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2025/08/18 15:34

伊達政宗はどんな刀を愛用していたのか。

 

政宗が手にした名刀は中央政権に進出してか入手したものが多い。

 

政宗が好んでもった刀は四振ある。

 

くろんぼ切景秀、はばき國行、亘理来、鎬藤四郎の脇差。

 

政宗の愛刀の中で最高傑作といわれる景秀。

 

鎌倉時代の長船派の刀工である。

 

長船は名刀だと考えている人は多いのだが、出来、不出来がはっきりしているという。

 

この政宗のくろんぼ景秀はその中でもかなりの上出来なものであったらしい。

 

この刀がくろんぼと呼ばれるのはくろんぼ(大猿)を斬った事に由来する。

 

朝鮮の役で政宗らは高麗にいた。

 

その時、諸大名らは競って刀の試し斬りをしていたそうだ。

 

人を切るわけにもいかずくろんぼ(大猿)を斬って試したところ、何と一つ胴を切り落とし土壇より五~六寸も勢い余って切り込んだ。

 

一つ胴とは人間の胴を切り落とす事で土壇とは地面から長く小高く盛り上げた土の事である。

 

胴を斬ってさらに土壇まで斬ってしまったというこの切れ味。

 

普通の刀の切れ味どころの話ではないという事だ。

 

これほどの切れ味をもった名刀だが、政宗が秀吉や家康などから拝領したなどの記録は残っていない。

 

この刀は現存しており特別重要刀剣に指定されている。

 

特別重要刀剣というのは、現在の名刀の中でも最高級という事らしい。

 

名刀中の名刀なのだが、出自がまったくわからない魔か不思議な刀で政宗が愛用したとしかわかっていない。

 

本阿弥光山押形所載品となっているようです。

 

本阿弥光悦の家系の人でしょうか。

 

政宗に関しては色々と逸話や資料が多く残っているのですが、このくろんぼ景秀はまったくといいほど資料がないそうです。

 

新たな資料発見される事を祈ります。


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